さくら bar 日誌

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積ん読とわたし

00:38 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0)
ワタシの読書生活はブクオフを軸にしてまわっている。

ブクオフ通いが始まるまでは、月に読む本10〜20冊くらいのうち、
図書館5新品3古本2くらいの割合だったんだが。
まぁ5、6年前に、家の近くにあった市の中央図書館が移転したのがネック。
それまでは図書館まで徒歩5分だったのが、バスでしか行けなくなった。
学生でも会社員でもないため、じぶん家の近くから通える図書館が消えたら、
本は買うしかない。。
#学生だったら大学図書館が、会社員だったら職場近くの図書館も使える。と思う。

「本は買うもの」という考え方が定着すると、本は「持ち物」になるので、
装丁にこだわるようになった。それまでは字が書いてればなんでもよかったw
つまり、レコードのようにコレクションする対象にもなった。
本棚に並べたときの背表紙の色やフォントの感じがズレてるやつは買わなくなった。
と同時に、もともと新書(←「新刊」ではなくてサイズの)好きだったんだけど、
新書が本棚に並べる/並んでいるのを見る、のが楽しいのだ。壮観だから。
いま、うちには本棚が4つあるけど、そのうちのひとつが新書用の本棚で、
ちゃんと棚別に岩波、ちくま、講談社現代新書(この3社が圧倒的に多い)、
そしてその他、に分かれている。最近、幻冬舎新書の黄色がハバを利かせてきてるがw

そうすると、今度は本を集めることが「読む為の手段」から「目的」に転じてしまった。
いや、いつか読むために買っているし、実際読書に費やす時間は多いと思うけど、
読む量とスピードに比べ、買うほうのそれが明らかに凌駕している。

そう、ブクオフのせいで積ん読に拍車がかかってかなわんかなわん。
(積ん読=読まずに部屋の隅にうずたかく本を積みあげてしまう行為)


ここで積ん読の派閥系統樹チャート(某スレより拝借)

積極的積読派          ┬─本がそばに積んであるだけで幸せなんだよ派(幸福追求派)
          │
          ├─読みたい本を積み上げるのが快感なんだよ派(現在享楽志向派)
          │   │
          │   └─読みたい気持ちを我慢して積んで置くのが快感なんだよ(倒錯的享楽派)
          │
          ├─いつか読む日が来るまで積んで置くんだよ派(未来志向派)
          │   │
          │   └─積んで寝かせてから読むのが良いんだよ派(熟成派)
          │
          ├─買って積んで置かないと無くなる可能性があるんだよ派(在庫確保派)
          │   │
          │   └─資料として必要だから手元に積んで置くんだよ派(学術派)
          │
          └─本は積むために存在しているんだよ派(過激派)


消極的積読派          ┬─積むだけで全く読まないのは罪だよ派(良心派)
          │
          ├─読む量よりも買う量が多いんだよ派(過剰供給派)
          │
          ├─読むたくても読む暇がないんだよ派(余暇欠乏派)
          │
          ├─関連本を積んだのに興味の対象が変わるんだよ派(変化反映派)
          │
          ├─積んだ本を自分で電子化するんだよ派(電子派)
          │
          └─死ぬまでには全部読むよ派(現実逃避派)


ワタシの場合、積ん読を重ねてしまう原因が複合的なようで、
メインとしては「消極的積読派-過剰供給派」なのだが、
同時に買うのに読まないという事態はどうにか解消せねばと焦るし(良心派)、
さらに読書の興味の対象が広くすぐ関心が移ってしまうのも問題らしい(変化反映派)。
そして、それがゆえに、興味が持続、あるいはいったん他に移っても、
また戻ってくるようなトピックこそがじぶんの本当に関心あることなのだ、
と考えているフシがあるので、どうも本を寝かせてしまう傾向にある(熟成派)。
さらに、買い物依存の結果として積ん読しているというのも大きい。
これはいちばん上の「積極的積読派-幸福追求派」にあたるのかな。

来年は、どうにかして買うピッチを落とそうと思いますw

んできょうの戦利品たち。

本たち

左上から時計まわり。

ヤマシタトモコ『ミラーボール・フラッシング・マジック』祥伝社。
 コミックスです。1話目はお下品でエェーと思ったけど表題作の2話目凄いわ。
ブルックス・ブラウン『コロンバイン・ハイスクール・ダイアリー』太田出版。
 最近「スクールカースト」がマイブームなので。800えんもするので迷ったが、
 太田出版は買ってしまうーー。あ、光文社新書(ここはハズレが多いw)
 の新刊『教室内カースト』ももちろん読む。半年後ブクオフで購入予定w
清水義範『行儀よくしろ。』ちくま新書。
 中ちろっと読んだらおもしろそだったので。今回新書はこれ1冊のみ。
 前回ブクオフで10冊くらい買ってまだ1冊しか読んでないのでw
中沢新一『鳥の仏教』新潮文庫。
 『アースダイバー』が読みたいのだがブクオフにはないねぇ。
朱川湊人『かたみ歌』新潮文庫。
 以前テレビで見た短編ドラマの原作。
上野千鶴子『スカートの下の劇場』河出書房新社。
 おぱんつ物語。じつは文庫ですでに読んでるのだがハードカバーのが
 半透明フィルムつき装丁がかっちょよくて105円だとどうにも買わずにいられない。
蛇蔵、海野凪子『日本人の知らない日本語』メディアファクトリー。
 昔、同僚に借りて読んだことがあるのだが105円だとry
野田正彰『国家に病む人びと』中央公論新社。
 精神科医が世界でみた、国家の犠牲になってるひとたちのルポ。
 北朝鮮のとこの淡々とした筆致と凄惨な光景のコントラストが衝撃だったので。
薬袋善郎『英語パズルリーディング』東京書籍。
 去年出た本なのでさすがに105円ではなく半額だけど薬袋氏ファソなので即決で買った。
 東大の第4問Aに似てるが、英文の余分語削除でなく抜けてる語を補う問題しう。

以上。積んだままにならんようがんがる( ,' 3 )

自殺されちゃった僕

23:08 | 読書 | comments(4) | trackbacks(0)
風邪が治らないので寝たきり状態。寝る、読書、寝る、読書の繰り返し。
さっき見た、きのこが裸に生えてるきのこ人間襲来の夢は恐ろしかった。
しめじやえのき茸など、ジャンルを問わず茸類が身体に直接生えてるんじゃが、
きのこ人間はその茸が生命の源らしく、すごい勢いでどんどん引っこ抜かないと、
こっちが抹殺されてしまうのだ。汗だくになってぶちぶち茸をひっぱがすと、
しゅわわわーっと弱ってゆくのだが、なんせ相手は集団なのである。
そのうちアタマがくらくらしてきて天井が回り出した。
ここはドコ?ワタシはだれ?
そして目が覚めました。
熱が出てるときって変な夢見るよなー


で、上司、友人、妻、と3人に相次いで「自殺された」ライターの手記なのね。
そもそもサブカル系のノンフィクションライター、編集者が著者なので、
どこか現実味がなく小説かドラマのようなアシッドワールドが展開されるが、
妻を亡くしてまもない時期に書かれたせいもあってか、
文章があちこち飛んだり、同じような文が何度もしつこく出てきたり。
全く気持ちの整理がついていないのに無理につけようと奮闘したりするのが、
文章構成に多大な影響を及ぼしていて、読みづらいのは仕方ない。
それより自殺されちゃって可愛そうな僕をなだめてくれ、っちゅーオーラ。
はっきり文章に書かれていなくてもじわじわぁと伝わってくるのが
正直、なんだかうっとおしかった。というか、自死遺族のほうが自殺者よりも
何倍も苦しんでいる、という一節があったような気がするが、
何故そんなことが分かるのか。そんなん比較でけんだろ。
結局「文庫版あとがき」にあるように、読者の半数からは、
亡くなった妻への同情票が集まる始末。ワタシも同じクチだ。性格も近そうだし。

だいたい、違法合法ドラッグと過度のアルコールを日常的に摂取しながら、
無理矢理ハイにして仕事をやっつけていけば、行きつく先なんて見えている。
だから、非常に感情移入しにくかった。

実は、以前この本をどこかで読んだことがあったようなのだが(本棚にはない)、
読んだことさえ忘れてしまっていた。それほど心の琴線に触れなかったのだな。

しかし、思いがけず出くわした、敬愛する春日武彦氏の解説の素晴らしさはどうだろう!
たかだか7ページで、200ページ余りの本文よりもよっぽどインパクトがあったw
自殺という重いテーマであるのに、あれだけ本書を一刀両断に切り捨て、
しかも胸のすく解説を、ワタシはこれまで読んだことがないwあっぱれである。
読者をぐいぐい引き寄せる筆致も、著者には申し訳ないが文章力の差は明白。
そして、著者がこの文庫本解説掲載を承諾したというのもまた謎である。
春日センセの知名度だけで編集側が押し切ってしまったのだろうか。

センセが著者の不幸について自分の責任だとするくだりはもちろんのこと、
「ついでにテクノ/トランスも大嫌いである」の一文で盛大にフイタ。
ワタシも大嫌いです。エエ。

逆説的だが、春日センセ信奉者にはマストな作品。星は解説のぶん。
たった数ページだけど(だからこそ?)春日節炸裂だったわ。ぁぁすっきり。

ブクオフで本を仕入れ

00:08 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0)
ここんとこ調子が悪かったので(診察前)、読書ができなかった。
デパケンはやたら眠いのだがイライラ感が驚くほど消滅した。
センセは効果が出るまでだいぶ時間がかかるようなことを
言っていたが、一週間くらいで細かい事を気にしすぎなくなった。
うーん、名医なのか?

転院したいんだけど、医者も替わることになるんだよなー
併行してカウンセリングだけ受けられたらいちばんいんだけど、
そうすっとカウンセリングは保険不適用で全額負担になってしまう。
10割負担ですよ。1時間いったい幾らになってしまうのか、、、

で、現在進行中とこれから読む本リスト。

・『死神の精度』伊坂幸太郎(文春文庫)
 伊坂作品2作品目にしてアタリのような気がする。やたー

・『明日、自殺しませんか:男女七人ネット心中』渋井哲也(幻冬舎文庫)
 ずっと読みたかったノンフィクション本。105円でゲト。しかしこのひとの
 他の作品はあまり好きじゃないので(メンヘラ相手に取材が多いんじゃが、
 どうしても取材対象者との間に距離感、あるいは偏見のようなものを感じる。
 たぶん、ネットでの付き合い中心なので、対象者の生活歴や自殺に至るまでの
 経緯などが詳細に語られていないところが不完全燃焼になってしまう原因ぽい)、
 これはどうだろなァー今んとこ3分の1くらいまできましたが、、、うーん
 とりあえずテントで1人練炭は無理なのね、、、と学んだw

・『「私はうつ」と言いたがる人たち』香山リカ(PHP新書)
 これは読了しました。立ち読み2時間でw「うつ病」を免罪符にやりたい放題の
 「うつ病セレブ」と、仕事も解雇になり袋小路に追いつめられる「うつ病難民」との
 対比が非常に分かり易かったです。「うつ病セレブ」のせいでホンモノのうつ病に
 なってしまうOLさんが気の毒でした。

・『うつ病』岩波明(ちくま新書)
 去年出てた新書。副題の「まだ語られてない真実」が何なのか気になったのでw

・『精神科医になる』熊木徹夫(中公新書)
 以前、名著だというので本屋で立ち読みしたがピンとこなかった。
 しかし、今日パラパラとめくってみたら、何となく示唆に富んでいそうな気も、、、
 著者は向精神薬の「官能的評価」を提唱した、あの精神科医さんですね。 
 でもこのひとの『もう悩まなくていい』はかなり肩すかしだったんで期待はしてないw
 精神科医の「お悩み相談」系にアタリはない、、、

自殺自由法

21:35 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0)
評価:
戸梶 圭太
中央公論新社
¥ 820
(2007-11)
サカー観戦ブログからメンヘラブログへ、そして読書感想ブログへと
華麗な変貌を遂げてしまってすいませんねエヘエヘエヘ
そのうちまた新たな境地を開拓するかもしれません
しかし、更新する意欲が失せてるのが本音といったとこですね
書きたいことがない、、、
もう、何にもキョーミがなく欲求対象さえ見つからないんだね
とりあえず活字に対してだけ抵抗なくなってきたんで読書。

ところで、電車に乗っていて乗り過ごすことが年に2、3回あります
ほとんどは読書にのめり込みすぎて、下車駅に止まっているときに
気づいて、あっ、と思ったときにドアが無情にも閉じてしまうんすが、
たまに、気づかずそのまま数駅通過してしまうことがあります
#快速電車に乗っているというイミではないw

そいで、ひさびさに昨日やってしまいました。コレが終盤に入ってて。
どんなに寝入っていても下車駅では目覚めるのに、読書だけは油断ならぬ。
しかも、2駅ほどすぎてようやく気づいたというw
こうなったら自主的にあと数駅乗り過ごして切りのいいとこまで
読んじゃお、と思ってそうしますた。そんで今日ようやく読了した。

いやぁ、最初の一話を立ち読みしたときは「なんだ、また自殺志願者に
説教垂れたい小説なのか。題材は面白いのにな」と購入を一旦断念したけど、
あまじょんでの評価が異常に高いので気になって数日後続きを読んでみたら、
アレ?これは確かにちょっとフツーじゃなくブッ飛んでるかも、、、
と妙に惹かれるモノがあり気づいたらレジに持ってってた。

設定は、「自殺自由法」が施行された、ごく近未来のニホン。
望めばすぐに安楽死することができる。
というか行政がやたら安楽死をプッシュしてくるのがすごいw
何か嫌なコトがあれば死ねば済むので、ひとは我慢をしなくなる。
とりあえずどんどん死ぬ。安楽死センターは連日満員御礼。
それどころか、ぐうたら息子が「頼むから死んでくれ」と説得されたり、
生活保護を受けてるひとが多く住むアパートの前で、
一日中「安楽死宣伝カー」が大音量垂流しながら
ノイローゼになりそうなくらいしつこく責め立ててきたりする。

それが、状況に見合った、容赦なくストレートな文体で描かれる。
エログロ耐性がないとかなりキツイ。何度か気分悪くなった。
誰もが「死」にも「生」にもイミを見出せなくなったとき、
人間の欲望は、遠慮なく極限状態までぶつかり合う。

最後のほうで出てきた、売れないタレントさんのハナシが切なかった、、、

覚悟して読まないと、ふだんは分かってても意識しないようにしている
人間のちっぽけさ/存在の軽さに目眩がして精神的ダメージがでかいのと、
太字がウザイので星4つにしようとしたが、雨宮処凛のあとがき解説が
あまりにも秀逸だったため5にしとこうと思う。オヌヌメ

しかしコレ一冊でだいぶ消耗してしまったのでw、今はぬこエッセイ読んでるです

ボロボロになった人へ

04:10 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0)
メンヘラ向け自己啓発本ではありませんw

リリー・フランキーの初短編小説本らしい。そして人気なすの模様
ワタシは『女子の生きざま』(エッセイ)しか読んだことがなかった。

6編あって、最初の二つは摩訶不思議癒し系でよかったんだけどさ。
なんかとちうから官能小説化してビックリだよw

「Little baby nothing」ってタイトルのがあって、
あれ?これってマニックスの曲にあったよねェとか思って、
淡い期待を持って読み進めたんだけど何じゃこりゃー
途中までは女子高生コンクリ殺人がアタマをかすめてもー怖くて。
ほんで最後はなんか至極分かりやすい脱ニート物語になっててわろた。

最後のタイトルになってるやつでオチつけたふうだったけど、、、
島に逃避する男のハナシとかは、とちうまで感情移入でけたのになァ
なんなんだろう、あのオヤジくさいエロ描写は、、、
どことなく安倍公房の『砂の女』を連想させるが文体が違いすぎるw

ふたつめの死刑のは、途中まで読んでる『自殺自由法』とかぶって
考えさせられたなぁ。。オチで爆笑だったけど。

『ちんぷい』で、どう西アナが紹介してたんか知りたいわ。

グラスホッパー

10:29 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0)
脳内物質でろでろなので読書がすすむくん
超特急で文字が読める。こわい

伊坂幸太郎は、『ちんぷい』(関西ローカル)の
西アナ読書コーナーで、西君が一押しの作家さん。
ブクオフでとりあえず一冊だけ入手したので読んでみた。
300ページくらいあるけど3日くらいで読めた。
会話が多いし展開早いしね。

結論:推理小説作家がそこから脱却を測ろうとしてるが
やはりどこか推理仕立てになっててワタシは駄目みたいだ。
てのは、ワタシ、推理小説全般が受けつけないんだな。
一級のエンターテイメント作品には仕上がっている。
でもおかわりはいらん。完璧すぎて安っぽい感じがした。

別々の場面が、やがて一つに向かって収束して行く過程で、
謎だった伏線も全部回収されてって、完成度は高いのかもしれんが、
ワタシはそういう「優れた」作品は基本すかんのです。
伏線全部回収なんて信じられん。何なの?火サスの脚本なの?w
読者にゆだねられる部分が少な過ぎる。空想好きには酷だ。

バッタが増えすぎると飛距離が伸びて攻撃的になる、
ってハナシを人間社会に例えてるのが面白かった。
ほんとにそうだわ。

D予備の講師室が狭すぎてしゃれにならん。
テーブルに椅子きちきちで、それに詰めて座らないと
全員座れないなんて、、、
そんで距離が近過ぎるから、知らない講師でも話かけないと
ビミョーなフンイキになるし。でも向こうは授業準備で必死だし、
とか考えてるとむかむかしてくる。遠くに飛びたくなるよ。
他の講師の授業の進め方に、直接いちゃもんつけてるひととかいるしw

この小説にはいろんな殺し屋さんが出てくるねんけど、
「自殺屋(脅して自殺させる)」や「押し屋(車道で車に牽かせる)」
とか、見えないところで実際暗躍してるんだろなー、
て想像しながら、さらりんこと読めました。しかし死にすぎだな。

他の、『オーデュボンの祈り』とか『重力ピエロ』から
入るべきだったのかしらん(より文学性重視というイミで)

そいやこないだ同じコーナーで村上春樹の『アフターダーク』が
紹介されてたけど、なんかとっても謎っぽかったな、アレは。
ブクオフで売ってたら読も。彼の文体や世界観は好きなんよね

遺書―5人の若者が残した最期の言葉 (幻冬舎文庫)

22:46 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0)
前から目をつけていた ぬこ しゃしんしゅう(←安定剤と同等の効能を持つ)
と共にブクオフ購入。105円。

1〜2時間くらいでどんどん読めますな。

5人の若者が、それぞれの理由で自ら命を絶ってゆきます。
残された家族らに降り掛かる、突然の家族の死という重い現実。
毎日亡き子どものことを思い、泣き暮らす家族もいれば、
記憶の奥底にしまい込んで、あえて思い出さないように、
できるだけ平穏を装って日々を耐える家族もいる。
自死遺族を扱った本としても読み応えがあるように思う。
#遺族や遺族のケアだけに焦点を当てると、「だから自殺は悪」という
#結論に行き着くのが見えてくるので読むのがおっくうになる、、、

遺書の実物コピー(警察が押収したもの)と、
家族からの「遺書への返事」に心を揺さぶられます。

惜しむらくは、事件(と呼んでいいのか)を編集した出版社の若者の筆致が、
あまりにも稚拙であり、さらに自殺者になりきって陶酔してるとこなんか
しらけてしまってなんだかなぁ、なところかな。これはひどい。
そのために、亡くなった5人の人柄の良さが実際以上に強調されてるように
だんだん思えてきて、そんなワタシの性格の悪さがまたキモチワルイし、
感情がなくなってるとこに無理矢理お涙頂戴媒体(脚韻w)を投入してみて
じぶんに人間性がまだ残ってるのか実験してるみたいでして、
自分がすこぶる病んでることを確認した次第です。

しかし、最後に出てきた彼の、か細い文字で書かれた
「強い心がほしかった」という一文。
これ以上に共感できる遺言が果たしてあるのだろうか。。

自殺願望があるひとが読んでも抑止にはならんと思う。だがそれでいい。
ワタシは何のバイアスもかかってない自殺者の「真実」が知りたい。

ぬこ しゃしんしゅう は、後でゆっくり眺めながら癒されることにするです。

教科書に載った小説

23:23 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0)
評価:
三浦 哲郎,永井龍男,松下竜一,広津和郎,吉村 昭,菊池 寛,安部公房,吉村 康,横光利一,リヒター,芥川龍之介,佐藤 雅彦(編)
ポプラ社
¥ 1,365
(2008-04-24)
まだ読んでないねんけどw
だからとりあえず評価星ゼロにしとこ。

きょうの「ぷいぷい」本屋さんコーナーで紹介されてて、
西アナもえらいコーフンしてるし、すごく面白そうだったから備忘録。
ワタシも西アナと同じで、教科書が配られると真っ先に国語のを開いて、
春休みの間に全部読んでしまうひとだった。

番組で取り上げられていた松下竜一のが読みたいニャー、、、
「未来に感じる懐かしさ」とかゆってたけど。

明日ジュンク堂覗いてみよう。


下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち

17:35 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0)
労働ではなく、消費活動を通して早々に社会に入ってくる子どもは、
学業も消費活動と同じく「授業を受けることで何が得られるのか」という
功利的な観点からでしか捉えることができない。
「この授業は何の役に立つのか。本当に受ける必要があるのか」
というような子どもの挑戦的な態度は、商品に見合う対価を支払うことで、
大人と同じように社会を構成する一成員として直ちに認められ、
扱われることから生じる「全能感」が背景にあるのだという。

『他人を見下す若者たち』でも強調されていた(仮想的)全能感が、
行き過ぎた個人主義の弊害としてまたここでも挙げられてるねんけど、
そこに「消費」という軸と「無時間性(代金を支払って商品を手に入れる
までの時間ロスはほとんどゼロである)」という概念を持ち込んで
説明しようという試みは新しいなと感じた。これで、若者に限らず現代人の
忍耐力のなさも説明がつくのかな。消費者マインドで。
何事にも見切りが早いんよね。

ただ、講演原稿なのでいつものウチダ節が今ひとつパンチに欠けてるのと、
思いつき仮説ばっかでデータ実証がないのがやっぱしきついわ。
読み進めるごとに、こじつけばかりに思えてきてしまう。
まぁ基本的に対話本とかって軸がブレやすいから好きじゃないしね。
やっぱり『希望格差社会』をちゃんと読まなあかんか。

ところで、ワタシみたいに「進んで自ら」ワープアになったひとって、
典型的なワープアでもニートでもないので、いったいどこに分類されるのかしら、とw
労働からの逃避、というより、「資本主義社会全体からの逃避」って感じなのねw
これは格差社会に対するサイレント・テロリズムに近いよ。国家には最低限しかコミットしない。
で、『下流社会』でも思ったけど、「下流=知識欲が無く、怠けていて無気力」って
ステレオタイプな見方はどうなのかな。。
ワタシはべつに文化資本が少ない家庭で育ってきたワケでもないし、
「知識を身につけることを拒否して」下流志向になってるんじゃないもの。
そもそも、お金儲けして成功して、とか、結婚して「幸せになる」、
とかいったビジョンを持たないのは、下流志向の結果なのか原因なのか。
そのへんの違和感が、読んでて魚の骨みたいにノドに突き刺さったままなんよね。
厭世観が強いと言われればそれまでだけど。ワタシみたいなのは「反主流」なのか。
一方で社会に関心は向いているし、ひとの為に何か役に立てればいいと思うし、
こういった本もいちお読むねんけど。ねぇ。

ワガママな病人 vs つかえない医者

22:51 | 読書 | comments(0) | trackbacks(0)
じぶんが病気じゃないのかしら、と常に身体の微妙な不調具合に悩み、
ドクター・ショッピングを繰り返す女性の病院体験談なんです。が。

まず、会話調であるにもかかわらず文体が読みにくいです。評論家なのに、、、
それは、読点が少ないからとか多いからとか一文がやたら長いからとか、
そういった類いのものではなくて、ただワタシとは「合わない」という直感的なもの。
比喩の感覚のズレ(伝わりにくさ)、笑いのセンスのズレ、そして、
世代的にはさほど変わらないにもかかわらず終始「古さ」を感じさせる何か、、、
だいたい、エッセイなのでこのズレの堆積は致命的なんですな。

もう一つの違和感は、診療科目ごとに章立てになっているんだけど、
「ああ、このひと『心気症』(自分が重病でないかとすぐ思い込むひと)なんだわ」って
初めのほうで気づいてしまったこと。しかも著者自身は何年経っても全く気づいていない。。
何度も何度も病院へ足を運び、検査を繰り返し、何ともないことが判明し、ホッとする。
それを学習もせず延々とやっているわけで。まさに典型的なパターンです。
とちうでパニック障害のような症状で救急車を呼んだりしているので、
はよ心療内科か精神科行けばラクになるのに、、、とやきもき。
最後の方で「心療内科」と冠した章があり、やっと行ったか、やれやれ、
と読み進めていたらそれは心療内科じゃなくて結局内科のハナシだったしwぉぃ
どうやら心療内科医を、単なるお薬処方マシーンか、
はたまたカウンセラーのどちらかのように思い込んでるフシが。

なぜそんな態度なのかはその後の長めのあとがきの中で明らかになるねんけど。
ようやく心療内科を受診したが、二時間半待たされた上、
医者に「あなた大丈夫だから」と言われて帰され憤慨したとのこと。
そこで心気症の説明をしない医者もどうかと思うが、病気じゃないと言われ
薬が処方されないからって一方的に藪医者宣言するほうもどうかと、、、

自分と同じ「フリーランス」で収入の安定しない職業で一人暮らし、
という点では親近感が湧いたし「つかえない医者」をぶった切ってるのも
一部では面白いねんけど(婦人科受診とか胃カメラんとことかね)、
でも、なんだか。ねぇ。

じぶんで病気を治す努力をしてない、医者任せなのに批判するばかりで説得力がない。
これに尽きる。いや、テーマがそうゆう本なんだけどw

蛇足。最初は自費出版から始まったからなのか初版だからなのかワカランが、
こんなに脱字の多い文庫本は初めてでしたw読みにくい文章に拍車かけてどーする。
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